牧場ガンナー資料集|世界観

自作ゲーム「牧場ガンナー」シリーズ共通の資料集【世界観】です。

こちらの資料は、ゲーム内に出ているもの・出ていないもの・未確定情報の混在です。

ゲーム作中は想像の余地を残す形でぼかしていました。プレイヤーさんそれぞれの想像頂いた「牧場ガンナー」があったら嬉しいです(´▽`*)
(※ 二次創作については 総合情報ページをご覧ください。基本的には良識の範囲でご自由にどうぞです!)

【ご注意】
ストーリー情報未開発のシリーズ続編に出す予定の情報のネタバレを含んでいます。

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資料集の編集履歴

  • 2024/03/18 「制度・慣習」に「王宮警備」を追記

国|リスタニア王国

● 先祖・周辺国との関係など
王家は初代のリスタニア王から途切れずに続いてきた血筋です。
初代王は別の大国の王族関係者でしたが不遇の身の上にあり、新天地を求める厳しい旅を経て今の土地に辿り着きました。その頃は人が住めるような環境にはなく、森を切り開き荒れ地を整えて知恵を絞り生活圏を広げました。最初の国民は旅の途中でついてきた難民たちです。

豊かになるにつれ領土権を主張する元の祖国や周囲の大国と幾度も戦火をまじえて、「王国」を建て国王を名乗り始めました。(だいたい1000年くらい前)

「賢王」と呼ばれた初代。次いで、二代目は周辺国から国を守る戦いが多く「武勇王」と呼ばれ……と戦争に強い王が何代も求められ、周辺国を圧倒する【武力】【見栄】を重視する傾向が長い間続きました。以後、ユアの祖父の代まで外交姿勢は排他的かつ強気で、戦争もたびたび起こり、周辺国との関係はあまり良くありませんでした。

● 留学
ユアの父親(王子時代)の働きかけで宥和政策(ゆうわせいさく)に舵が切られ、国交がやや改善。周辺国のうち禍根が少ない・かつ影響力のある皇国と交換留学の話が出るほどに。実際に第三王子(ユアの叔父)が留学しました。

ユアも10代後半に3週間ほど、皇国で過ごしています。

地理情報・地域風土

● 風土
国全域で「風」の影響を受けやすく、西部以外※は年に何回か雨風を伴う強い嵐が来ることもある。そのため家屋には「石」「レンガ」「瓦」を素材に用いて、揺れたり雨漏りしたりしないように頑丈に作る。路面は水はけの良いよう、石畳のふちに溝を作り、用水路や地下水路で水を逃がす工夫が多い。

※ 西部地方は南東に高い山脈がある関係もあり、雨は少なく乾き気味。(南部地方に雨が落ちやすい)

南部地方

■ 南部地方 ■
「ジョアン牧場」がある地域。巨大な湖と運河・丘陵地帯を隔てて、東側は農業・工業の他に観光を目玉に発展し、西側は畜産と農業・漁業(淡水魚)・林業が主な産業。
気候は温暖。西側では特に雨がやや多い。

かつては湖がよく氾濫し水害の多い土地だった。そのため発展は他の地域より遅く、人口も少ない。特に湖の西側は地方の中でも特に田舎で「辺境」とまで呼ばれる。
ここ40年で運河が整備されて水害の危険が少なくなり、鉄道網も敷かれたことで湖の東のあたりは「丘陵風景と運河の街」として観光資源に。

西南端一帯にも国境線となる山脈が続いていて、ここを越えて軍事行動をするのは非常に困難なため、山脈自体が緩衝地帯となっている。60年ほど前に南側の国が国交断絶を宣言して以来、現在に至るまで国交が無い。
南部の軍事拠点である南部基地は東側を主に戦域として想定され、南端の国境を強固に守るというよりは、「いざとなったら南部地方に敵を引き込んで都側への隘路を塞ぐ」戦略で設置されたもの。西南から都に続く渓谷も自然要塞の役割を果たすため、有事の際は都側から師団が出て隘路出口を塞ぐように防衛計画が立てられている。運河も元は、意図的に湖水の氾濫を起こすための軍事戦略上の仕掛けになる計画だった。

南東はもともと初代王の祖国であった帝国があった方角で、建国当時は領土権の主張から帝国との争いが多く戦地になりやすかった。歴史的にこのあたりには人・重要施設を置かないようにされてきた基盤がある。
争ってはいたものの帝国との人の行き来はあったので、当時の街道がそのまま南部東に主要道路の1つとして残っているし、60年前に閉鎖された国境検問所も歴史遺産として残されている。

【東側】
運河と鉄道で、人と物の流れが良い。運河を利用した運搬・水力と蒸気機関による産業力で、工業・観光を中心にここ30~40年ほどで急速に栄え、経済的にも豊かになりつつある。
富裕層の別荘もそのあたりに多く存在し、クーデター前までは夏季休暇のリゾート地としても賑わっていた。

【西側】
湖の西は山・うっそうとした原生林も点在し、田舎過ぎて観光やリゾートには向かず取り残されている。

林業も営まれていて材木資源に恵まれているが、建築材としては都をはじめ国全体で「石」「レンガ」「瓦」による建築が主流であり、特に「鉄筋」「コンクリート」が注目されてからはさらに需要は少なく事足りている。燃料用としては、昔は活路が広かったものの、エネルギー鉱石から抽出された「電力」が活用され始めてからは出番が減った。

(そもそも国内では他の地域にも森林資源は豊富な傾向にあるため、わざわざ南部の木材を運ぶコストの方が高くつく)(雨の日も多いので、材木利用するには乾きにくさも弱みに。鉄道が敷かれてからは、生木のまま西部に運んでそちらで乾かす手段がよく取られるようになった)

田舎扱いでもしっかりと鉄道が敷かれたのは、国内の食糧自給を循環させる政策の一環。温暖な南部産の穀物・畜産物・農作物、そして特にスパイス類は、南部特産品として他の地域で重宝されている。

かつてはよく水害に見舞われ不作も続いたが、運河が整備されたことで水の逃げ道ができ、農業生産力も飛躍的に向上した。

【湖】
淡水。山脈を通してミネラル成分が含まれている。マス等の淡水魚が生息。
湖を行き来する方が速くて運搬能力にも秀でているため、湖岸では舟を使った暮らしが古くから続いてきた。
湖の氾濫を抑えるために運河が整備され、今では交通手段としても生活の上で欠かせない。特に湖の東側で交通・運搬・工業・観光にと充分活かされている。

湖の漁獲から、南部地方では「魚といえば淡水魚」で日々食卓で親しまれている。

【山脈】
南部北には高い山脈がそびえていて、経験豊富な登山家でも難所となるほどの危険な箇所がいくつもある。
資源的に価値のある地層は発見されていないので、鉱山としては見向きもされない。しかし、この山脈を通して豊富で美しい水が得られている。水資源と温暖性から原生林が深く茂り、水害の危険さえ無ければ農業に向いている。
この山脈の源泉から汲まれた水は、原価は安く、されど都で高く売られている。

南東からの風が雨雲を運んで来ることが多く、山脈に引っかかってなかなか西には抜けられず、南部西のあたりに雨がたくさん落ちやすい。一度降り始めたら数日続くこともままある。

【渓谷】
西部地方と都へと繋がる南部北西には渓谷がある。国内屈指の「人が住むには不向きな土地」。

土質は塩分が多量に含まれている上に堅く、草木が育ちにくく荒れた様相をしている。大昔の災害で割れたまま、複雑に入り組んだ崖っぷちと鋭い谷底をさらしている。山脈を通った水がここでは逃げにくいため、南部に雨が降り続いた後は、谷底の川は流れが激しさを増す。

その荒々しい姿が観光名所となる一方で、残念ながら事故や自殺の名所としても名高い。渓谷にかかる連続鉄橋の都側の出入口には、工事中に犠牲になった命と事故死者・自殺者を弔う慰霊のモニュメントが置かれている。

西部地方

■ 西部地方 ■
埋蔵資源に恵まれ、古くから鉱山をいくつも抱えている。主な産業は金山銀山・鉄鋼・石炭・エネルギー鉱石などの採掘。

埋蔵資源の豊富さもあり、西側諸国とは建国当時から何度も領土を巡って争いが起こった。歴代の禍根は根深く、宥和政策がとられてからも西部国境線はいつも小競り合いや不法侵入にピリピリしている。
国境沿いの緩衝地帯を警備する各騎兵隊はそれぞれ、地元住民から「西部地方の誇り」と言われ、駐屯地ごとにファンがつくほど人気がある。

制度・慣習

● 学校制度・就職状況など
・初等学校:5年(6~11歳)※小学校相当
・高等学校:5年(12~16歳)※中学~高校相当
・大学など:通常2~4年(17~20歳)

完全無料の義務教育は初等学校まで。高等学校は困窮家庭の経済支援の他、成績維持を条件に返済免除の奨学金も出る(ので、実質義務的に皆行く)。

16歳から働く人は5割程度。16歳から就職する場合も徒弟制度が主流で、若年者に優しめの社会環境ができている。(ただし裕福な都市部の表環境に限って言えば、である)

学校制度や地域福祉が整備されて定着したのはここ50年ほどで、蒸気機関の登場による産業の変化も改善を後押しした。当初の目的として学校制度・福祉制度の充実は軍拡のためであった(優秀な士官・健康優良な兵士を育てる土壌として)。今ではいろんな分野で社会が教育の恩恵を受けている。

● 成人
20歳。お酒もタバコも20歳から。
大昔の名残で15歳で一度「準大人」のお祝いをする。時代と共に時期が少しズラされて、高等学校の卒業式と一緒に16歳で一斉に祝うのが定番となった。

● 銃士
所定の機関に所属していること・試験を通過すること・心身の健康を証明すること、の条件で与えられる国家資格。親衛隊以外にも、「軍」「警察」「士官学校」「警察学校」「銃器組合」「銃士協会」などに所属していれば受験・資格保有が認められる。

(なので、「銃士=親衛隊」ではなく、「親衛隊=銃士」でもない。銃士ではない親衛隊員も居るし、銃士資格を持った警察官とか、銃器組合所属の銃士とかもある。作中では前日譚の『ガンズクラブ』のオーナーが銃士だったりする)
(ただし、傾向はある。親衛隊では 第1番隊~第3番隊あたり、軍部では将校クラスは特に、優秀さ・信頼性が求められるため銃士保有者の着任が多い)

試験は書類審査・筆記・実技・面接から成り立っており、初見合格者5%未満の難関。資格通過後も更新期間のたびに健康診断書・精神鑑定書の提出などが義務付けられている。成人済み・または成人になる年度を迎えていること、も受験資格の1つ。
この他、犯罪歴・飲酒による問題歴などがあれば受験資格がそもそもない。資格保有後に問題行動や所属機関からの「不適格」の通報があれば認定機関によって審議の上、王と議会の最終判断で資格はく奪もある。

「銃士」になると、職務外での銃器携帯・一定条件下での使用が認められる(使用があれば裁判には掛けられるが、正当性が認められれば無罪判決を得られる)。資格を持っていることで社会身分・実力の保証にもなり、職場の待遇や昇進などでも有利に。

銃士の資格を得ると、所属機関から特別な身分証が発行され、風習により帽子が贈られる。この他、所属機関によっては銃士専用の制服や記章が用意されていることもある。
資格授与式は王宮で執り行われ、王族の前で「国や民衆を守る義務を負う事・力を正義のために用いる事」を誓う。特権が大きい分、義務や責任も大きい。

マスケット銃の時代は「王の直属護衛隊」に主に支給されたことから、古くは「銃士=王の護衛」の認識が一般的だった。帽子が贈られるのは当時の衣装の名残り。

● 銃所有
銃所有のライセンスがあれば、民間人でも自宅での護身用としての購買・所持・保有が可能。ただし携帯はできず、持ち運びの際には「『すぐに使えない状態』の維持」が原則(安全装置を掛けて専用ケースに収め、「銃器移送中」の掲示が必要。
購買・売却の際には登録申請/破棄申請が必要。

使用にあたっては、一定の所属機関での職務中(軍や警察関係)・申請してからの限定的な使用(専用施設での射撃訓練とか、山で熊退治とか)が原則。自宅における正当防衛での使用は裁判に掛けられる(正当防衛が認められれば無罪判決が得られる)。

販売・転売には銃器組合への所属が必要。銃器組合員以外の者が販売買取事業を行うのは非合法で犯罪。(『フェアリー・ドール』は非合法だが、戦時においては抜け道もあり、存在としては黒に限りなく近いグレー)

● 親衛隊の「見習い」制度
親衛隊大隊長のドットロール大佐の発案で整備された、リスタニア王国独自の新制度。士官学校の特進科に絞り優秀な人材を「見習い」に選抜、学業の傍ら親衛隊第4番隊~第10番隊のどこかで見習い登用され実務経験を積むことができる。見習いの間は、仮の身分として「少尉相当」が与えられる。

見習い中の実務経歴と特進科の卒業により、卒業と同時に「中尉」に繰り上げ昇格となる。

【制定の裏事情】
議会の「国王派」と「軍部派」の対立・近年顕著になってきた軍部の思想増大・ロボット開発の急進を受けて、「軍部による造反が近々あるのではないか」と親衛隊内では危惧されていた。1人でも多くの優秀な人材を王直近に確保しようと打ち出されるに至る。

発案自体はドットロール大佐の思い付きだが、制度案は部下によって整えられ、同じく危機感を抱いていた親衛隊総本部を通して国王と議会に承認されている。議会での承認の際に制度に反対したのは軍部派の数人のみであった。

● 王宮警備
50年ほど前に親衛隊の減員がされて以降、警察組織から王宮警備隊 / 軍部から王宮護衛隊 がそれぞれ500名ずつ親衛隊総本部下に派遣され、3組織で王宮を守る体制が作られた。親衛隊3000人:警察500人+軍部500人で、仮に親衛隊の一部が反乱を起こそうとしても最低限の初動対応ができる計算。

また、親衛隊の総本部・第1番隊(王直属)・第2番隊(王嫡子直属)・第3番隊(その他の王族に専属)には警察・軍部から常勤で1名ずつが出向。逆に、警察・軍部にも親衛隊本部から定期監査が入る仕組み。担当者は慣れ合いしないように短期ローテーションで任命される。

協力して同じ王宮警備に従事していた親衛隊/王宮警備隊/王宮護衛隊であるが、「相手が王家を裏切るかもしれない」と監視し合う関係でもあり、現場では「たとえ隊員同士で仲良くなっても、組織が違う者とは一線引くように」と厳命されていた。

【クーデター当日】
・警察の王宮警備隊:親衛隊と共に戦い、多くは殉職している。当日姿を消した者も何名かいる。
・軍部の王宮護衛隊:「軍部が反乱」と確定した時点で王宮内部の警備/戦闘配備からは外されている。武装解除の上で王宮外苑に集合させられていた。戦闘に巻き込まれて死んだ者もいるが、当日姿を消した者も何名かいる。

● 女性の社会進出
50年ほど前に数ヵ国を巻き込む大戦があり、働き盛りの男性が大量に戦死・大きな怪我を負う時代がありました。働き手不足を受けて女性の社会進出が広まり、男性と一緒に働いたり、兵役に就いたり、重役に就いたりするのも珍しくなくなった経緯があります。

それと共に、女性の体調に関する医学も成長し、負担の少ない薬品や用品も普及。

歴史・文明水準の遍歴

~中世期

1000年前|建国

● 1,000年ほど前
建国。当時大陸の大部分を治めていた「帝国」から弾き出された難民たちが集まって、未開の地だった場所を切り拓いて定住。王を立てた。

【賢王の時代】
初代王。知恵を出して生活を豊かに変えていき、周辺国との境界を見極めながら今のリスタニア王国の基盤を整えた。当時の可住域は現在の都の周辺一帯のみで、土壌改良や資源開発などをしながら徐々に集落を増やしていった。

【武勇王の時代】
二代目。豊かになった王国に目をつけた元の祖国の帝国をはじめ、周辺諸国からの干渉が大きくなってくる。国境への侵入を阻むために砦や壁が建設され、取られたり取り返したりの争いで幾度も戦火を交えた。

【文明水準】
戦場の形は、槍を装備した歩兵の横隊が主力。
馬を飼い慣らして戦場・生活に役立てることが発明され、より役立てやすいように品種改良が始まった。それに伴い馬術と、「鞍」「手綱」「蹄鉄」などの馬具も発展していく。
騎士と、馬力による戦車が戦場で活躍。

800~700年前|大陸覇権の時代

800年前

● 800年ほど前
大陸でもっとも影響力のあった帝国が分裂し、大小の国に分かれた。新たな覇権を争い大陸の東側での大戦が勃発。リスタニア王国は参加せず、防衛体勢だけは盤石に整えて、あらゆる外交を断って引きこもる。

【文明水準】
騎士に対抗するため、長槍による密集陣形が発明される。騎馬・歩兵を組み合わせた戦術が急速に発展。戦場の有り方が変わる中、外交的な城と戦略的な砦の使い分けが試みられた。
リスタニア王国ではいち早く、主に対外防衛用として国境沿いに強固な砦の建設が進んだ。

「馬術」と「車輪」の活用が進んだことで馬車が発展。貴族階級の移動手段として好まれ、街道も馬車が進みやすいように整備された。

700年前

● 700年ほど前
大陸の覇権を三分する大国それぞれから、どの国に属するかを迫られる。中立を宣言し怒らせるも、100年武力を温存しながら防衛体勢を整えていたので、三国睨み合いながら片手間で落とそうとするような攻め方では攻め落とされることはなかった。

三国がそれぞれ疲弊し大人しくなるまで耐え切った。

【文明水準】
馬を用いた生活が最盛期を迎え、潤沢に行きわたったことで貴族階級以外でも馬を所有することが可能となる。

従来の「騎士」に替わって、大量の武装兵士を馬に乗せる「騎兵隊」が登場。馬上槍の改良も進んだ。一方で、騎兵隊を阻むために城壁の改良も進んだ。更にその「城壁」に対抗するための破城槌(はじょうつい)もどんどん改良されていった。

町や街道では馬貸しや、辻馬車が活躍。人の行き来が盛んになって物流が経済を潤し、宿場が発展した。

600~500年前|国内覇権争いの時代(内戦と粛正)

600年前

● 600年ほど前
「武を持って自立を維持する」を基本外交姿勢に、分裂や吸収を繰り返す諸国を傍観する。

大陸での立ち位置は一見平和そうだったが、国内では領地同士での争いなどが小さく頻発していて、「諸外国相手に内戦を悟られるわけにはいかない」と緊張していた。建国から400年あまりが経ち、体制や利権や経済格差を巡る不満の蓄積が限界を迎えていた頃。

王家内でも派閥争いが起き、この後100年に渡って下克上や報復といった血みどろの争いにも発展していく。

【文明水準】
諸外国では火薬が発明され、戦場での罠や城壁崩しに用いられ始めた。投石器と火薬を組み合わせた兵器や、火矢と火薬を組み合わせた戦術が開発される。

当時の火薬はまだ未発達で、精製度にムラがあり、量も威力もさほどの脅威では無かった。が、繰り返し改良され続けたことでにわかに脚光を浴びてゆく。半途の広さにも注目され、戦場での用途以外にも生産活動にも使えるか試行錯誤された。

500年前

● 500年ほど前
基本的な外交姿勢はそのまま。

国内の争いでは、王家主系が傍系を粛正。傍系に与していた貴族たちをも一斉処罰する強硬策を取る。分裂の危機にあった国内は徐々に落ち着き、粛正の恐怖が薄れていくまで時間は要したが、世代が変わっていくうちにまた元の穏やかな王国に戻っていった。

【文明水準】
リスタニア国内ではまだ剣や槍による戦いが主流だったが、諸外国では大砲が登場。先込め式の原始的な携帯銃も開発された。
火薬を詰めた樽に火をつける、原始的な爆弾も発明された。

火薬を用いた兵器に対抗するため、建城技術がより強固さを求められるようになる。

近世期

400年前|文明開化・大航海時代

● 400年ほど前
諸外国から「国際に参加するべき」と度重なる干渉を受ける。国家的な沈黙と独自文化を堅く守る王国は、たくさんの国がある大陸の中で「腹が探れず不気味なもの」として見られていた。

もうかつての「大国間が覇権を争う大陸」ではないことを加味し、外交の門をわずかに開く。400年の鎖国で「文明が未開だ」「遅れている」「付き合いが悪い」とレッテルを張られながら、周辺国が「大戦に参加しなかったことで守られてきた資源」を欲していることにも気づいていた。

貿易の話が進むにつれ、再び元の「武を持って自立を維持する」への回帰を望む声も上がる。リスタニア王国では「諸外国に勝る自立精神」をスローガンに、教会を民間の学び舎にする風土ができて識字率が向上。教会建物を補修するなど国が積極的に後押しした。

【文明水準】
元々風が強かったリスタニア王国では風力を生活に取り入れた技術が発展しており、国外に技術が輸出された。代わりに、水力を活かすノウハウが入って来る(これを受け、治水に悩まされていたリスタニア南部地方では運河を通す試みが始まった)

火縄式のマスケット銃の発明。
火薬と銃器の普及・外洋への進出により、古来からの鎧による重装備よりも、素早さを重視した軽装備の方が好まれる傾向が加速。実質的に鎧が廃れる。

【外洋進出】
大陸の東側では、沿岸国で帆船が発明。外洋航海術・海戦のノウハウが磨かれていく。
これまで言い伝え並の噂でしかなかった別大陸が正式に確認され、これまでに無かった動植物の持ち帰りと一緒に病気も持ち帰ってくるなど、発展への意欲と問題意識が大陸中に巻き起こった。

東側の国に遅れて、大陸西側でも沿岸国では帆船を開発・所持し始める。経済的に弱い国では、船団所有の維持は経済を圧迫するものであった(が、他国に見栄を張るためにやめることはできなかった)

300~200年前|大陸間の植民地戦争

300年前

● 300年ほど前
外交姿勢は堅いまま、次第に周辺国との軋轢に変わっていく。大陸の東端では大陸間戦争も起こり、船団貸出・資源提供が呼び掛けられた。リスタニア王国はこれを疑問視したことで大陸内での孤立を深めていく。

【文明水準】
大陸の東側では、帆船に大砲を積んだ戦艦が開発される。
火縄に依らない、火花を用いた銃の機構が試行錯誤される。ただし不発も多かったために、従来の火縄も引き続き愛好された。

200年前

● 200年ほど前
大陸の東端での大陸間戦争がたびたび起こる。西端側に位置するリスタニア王国にも「国際協力」の名のもと、幾度も戦争への参加が呼び掛けられた。資源は提供したものの「足りない」と更に求められて辟易する。

リスタニア西部には豊かな鉱山があり、「リスタニア王国の説得」と「大砲と火薬の材料となる資源の提供」を求められた隣国が国際圧力に負けてリスタニアに侵攻。小規模な戦争ではあったが互いに禍根と不信を残すには充分であった。

【文明水準】
火縄を用いない携帯銃が完成し、それまでの火縄式に替わって主流となる。
扱いやすくなったことで騎兵にも装備させやすくなり、陸戦では火器の台頭で下尾になっていた騎兵隊が再度注目され、燧石式(すいせきしき・フリントロック式)のマスケット銃を装備させた騎兵を用いる戦術が編み出された。ただし生産数はまだ安定しておらず、限られた国や階級だけが持てる貴重品扱いであった。

この頃、戦争需要は外洋を向いており、大陸内での争いよりは「海戦→上陸してから歩兵によって陣地を構築 →馬を送り込んで騎兵隊を運用」のステップで別大陸への進出・植民地化が起こっていた。

リスタニア王国でも、これまでの「騎士(ナイト)」は貴族階級を美化する形式上の役職になり、実戦的な役割は「騎兵」と「銃士」が替わって担うようになっていく。

「風」「水」に代わる安定的な動力として、「水蒸気」を利用した機械技術が発明される。これにより、森林資源・石炭資源の需要が高まってくる。

柱時計の普及。
活版印刷の登場で、「本」が普及。義務教育制度が整備され、それまで教会が担っていた「民間の教育の場」を「学校」が引き継いだ(地方では設備が行きわたらず、しばらく教会建物内に学校が併設されていた)

近代

100年前|産業革命と世界大戦

● 100年ほど前
機械技術の発展により、大陸全土で産業革命が起こる。暮らしが便利で豊かになった一方で失業者も溢れ、受け皿となったのが軍拡化だった。各国の軍隊が肥大化したことで緊張が高まる。

大陸諸国は肥大した軍力を大陸間の植民地戦争に向けようとしたが、大敗。将兵・船団の多くを失い、ここ数百年間に獲得していた植民地も失った。一度豊かになった生活水準を下げることができず、「資源」を巡って近隣同士の小競り合いが頻発。

【文明水準】
タイプライター・懐中時計・蒸気機関車の発明。世界的に、各国の鉄道需要が広がっていく。これまでの街道はやや廃れたものの、鉄道網はまだ未発達・列車の運行も少なく不安定であったために、従来通りの街道の行き来も継続された。

携帯銃がさらに洗練され、ライフル銃/ピストル銃に形が分かれつつ、現在とほぼ変わらない機構が完成。量産型の開発も進み、安定的な供給が可能となる。
ライフルの先端に取り付けられる「銃剣」も発明され、古来からの「槍術」を応用する形で「ライフル+銃剣」が歩兵の標準装備となった。

蒸気機関車を走らせる一方で、機械技術の発展を活かして「空」を飛ぼうと、各国競うように開発を進める。……も、ことごとく失敗。大陸間の敗戦で困窮したこともあり、開発のための資源・資産が続かなかった国も少なくない。見栄を張って開発する「フリ」だけは続けられ、経済は一層苦しさを増した。

50年前|大陸内戦争

● 50年ほど前
資源を巡って、大陸内で数ヵ国を巻き込む大戦が起こる。資源を狙われたリスタニア王国も戦わざるを得ず、終戦までの間に多くの働き盛りの若者を失った。
この時、西部・東部・南部は国境線を突破した敵の侵入による本土戦もあり、町が戦火に襲われ非戦闘員の国民も数多犠牲となった。(同様にリスタニア王国側も報復反撃に敵地侵入、相手の国土も焼いている)

古来の戦争とは異なり、「爆薬」「銃弾」「砲撃」が用いられ、鉄道網を利用した兵・物資の大量輸送が可能となった時代での大戦。各国、予想以上の痛手を被り一斉休戦を提案。勝者の居ない戦いとなる。
賠償金のような戦利品も無く、ただ禍根と疲弊をもたらしただけの戦争だった。

リスタニア王国は戦闘の激しかった西側・東側の隣国とは和平が成らず、南側の国とは国交断絶で休戦。当時戦域となっていた地は緩衝地帯になり、その一帯は今でも戦時の廃墟が手つかずで点在している。

【文明水準】
万年筆・電話・自動車が発明される。懐中時計の精度が向上。
「水蒸気」に代わる動力として、「電力」が研究され始める。リスタニア王国では、西部の鉱脈からよく出る産出物の1つトルマリンのうち、「利用用途なし」「宝石価値なし」と捨てられていた高圧縮のものが「電気を帯びるエネルギー鉱石」として研究対象となる。

近代~現代

50~30年前|戦争からの復興と、冷戦の継続

● 50~30年ほど前
失った労働力を補うために、リスタニア王国では女性の社会進出と共に、機械類の発明が推奨された。また、先の大戦で貴族階級の人口が激減。市民階級からの役職投入に加え、市民を育成する土壌として教育制度・福祉制度を拡充。開発が遅れていた南部地方の運河整備も始まる。財源には準貴族の解体と王宮の美術品売却が充てられた。

最初の10年は「経済を圧迫する」との声もあったが、発明された機械が動き、治水が改善した南部地方の生産力が上がり、教育・健康が行き渡った次世代が働き始める頃には、効果が見られ経済状況は改善した。

【ロボット発明】
リスタニア王国の1人の発明家が「ロボット」を発明する。動力には研究途中だった「エル-トルマリン」が用いられ、時代を飛び越えたような技術で世間を騒がせた。
ロボット開発は国の主導となり、開発局が新設され天才発明家を柱とした「人を補佐する機械兵」として開発プロジェクトが始まる。周辺国への防衛対策として、ロボット開発は機密扱いとなり、民間への技術流出が厳しく制限された。
産業労働目的ではなく軍事転用が先に考えられたのは、「先の産業革命で失業者が出たことで軍拡・大戦に発展した教訓」とされたが、本命は軍部が諸外国に先んじた軍事技術を欲したため。

また、人材育成のために士官学校に技術科が作られる。

【文明水準】
ラジオの発明。

● 50~45年ほど前
ドットロール/マーシェの両親/ユアの両親が誕生したのこの頃。

● 35年ほど前
イズミ/ジョアン/ハインス/XXXXXが誕生したのこの頃。

30~20年前|宥和政策への転換・国軍の機械化

30年前

● 30年ほど前
皇太子の働きにより、警戒的だった外交姿勢を改め宥和政策が取られ始める。周辺国のうち、国土がある程度離れていて比較的に禍根が少なかった「皇国」との国交がまず正常化された。親善の証として、王族/皇族同士の交換留学が実現。

【機械兵の登場】
同時期、軍部がほぼ開発局を傘下に置く形となってロボット兵開発のプロジェクトが脈々と進んでいた。人間の兵士との戦闘試験が実施され、ある程度の機械兵の実用性が証明された。これにより軍部は「師団の機械化」を提唱し増産に向けて動き始める。改良・新規開発も同時に進められた。

機密扱いとはいえ開発の動きも大きいロボット開発は、リスタニア王国が有する「未知の技術」として周辺国の知るところとなり、注目と警戒を集める。

● 27年~25年ほど前
ウィリオ/ジュナ誕生したのこの頃。

25年前

● 25年ほど前
国王の崩御により、皇太子(ユアの父)が新国王に即位。「宥和と倹約」の新しい方針と共に、外交と王宮内の改革が始まる。

王宮の使用人や親衛隊員の数が減らされた。また、これまでは実質「貴族階級」に絞られていた人選が改められ、優秀な市民の登用が進んだ(とはいえ名残は残っており、貴族・名門・功績者の家族知人が優遇される人事背景はあった)

● 24年~20年ほど前
マーシェ/ユア/ノリス/レクシオ/アンバー/エラン、それからルフェル/セツリ/リツ誕生したのこの頃。

20年前

● 20年ほど前
リスタニア王国で徴兵制度が廃止される(志願による兵士募集は継続。愛国や正義心からの志願の他、戦線にさらされている地域の若者・家庭の貧しい者が、最短の就職先として兵士を志す傾向も浮き彫りとなる)

ロボット兵の生産体制が確立され、徐々に実戦部隊との入れ替えが始まった。徴兵制度の廃止はロボット兵の配備によって人間の兵士は必要数が減ったため。とはいえ完全に不要となったわけではなく、「ロボットを指揮し運用する技術」が現場士官に新たに求められ、万一のロボット兵の暴走に備えて「人間の兵士との比率は1:1を超えてはならない」とここで規定される。

またこの頃から議会が、宥和と民間第一を支持する「国王派」と、武力と民間統制を支持する「軍部派」に割れ始める。

【対機械戦のノウハウ】
ロボットの暴走事故と諸外国にロボット技術が流出した場合に備え、ロボットを制する戦いの想定も進められる。ジャミング装置・デコイ射出装置などが開発された。

20~10年前|若者たちの時代へ・クーデターの足音

● 12年ほど前
式典パレード

● 10年ほど前
密輸・不正売買の罪により、ルフェルの実家が没落。

● 8年ほど前
マーシェの父親が休暇中の事故で亡くなる。(交通事故を装った他殺)

● 5年ほど前
マーシェ/ノリスが出会う。士官学校受験。

ユア、「皇国」に短期留学。

● 3~2年ほど前
西部地方に所属している騎兵隊で造反疑い。騎兵隊長の女性士官が自害し、「首謀者不在」で書類処分された。

ウィリオ、親衛隊に移籍。

軍部により民間への「鉄・機械製品の供出命令」が実行される。一度に供出させるのではなく、国境での小競り合いで戦争緊張が高まった時などに小出しで数度に分けて発令された。供出された機械類はロボット生産の材料に充てられた。

アンバーが士官学校を自主退学し、一般兵になる。
エランが士官学校普通科に移籍。

● 3~1年ほど前 ※ゲーム「牧場ガンナー前日譚」本編前半 時点
親衛隊で「見習い制度」が始まる。
マーシェ、銃士の資格を取得。見習いに選抜され、学業を修めながら親衛隊の第4番隊で働く。

● 1年ほど前
マーシェ、親衛隊第1番隊に推薦入隊する。ノリスは情報局に入局。
レクシオは軍司令部に。エランは警察局に。

半年前|クーデター発生

● 半年前 ※ゲーム「牧場ガンナー前日譚」本編後半 時点
軍司令部が「革命」を宣言し挙兵。王宮を攻め落とす。
国王・王妃、その他王家に連なる者たちが命を奪われた。国王派だった議会員たちは、王宮と議会を武力で制圧した軍部に脅迫・監禁・軟禁される。

地方基地・情報局・警察局・士官学校も軍部と交戦、または迎合し、敗北して制圧下に置かれた。

親衛隊は解散したのち、「解放軍」を宣言。親衛隊の生き残り・軍部からの離反者・情報局/警察局/士官学校からの脱出者・市井の銃士・各機関OBたちの中から志願者で結成される。

以後、都を中心に「解放軍(元親衛隊中心の抵抗勢力)」と「革命軍(軍部中心のクーデター派)」の構図で内戦状態に。

● 現在 ※ゲーム「牧場ガンナー」本編時点
解放軍の戦果によって一時的に革命軍は勢いを失ったが、ロボット兵の生産増強によって再度勢力が広がり、それまで後回しにされていた地方都市や辺境にも制圧の手が伸びるようになってきた。
鉄道網・通信網の監視も厳しくなり、言論統制や強制収容も起こり始めている。

なお、この間にも国境線は緊張を続けており、西部戦線・東部戦線はクーデターとは別に維持されていた。

科学

エネルギー

● 高電気石(エル-トルマリン) ※ 造語です
西部地方の鉱脈からよく出る産出物の1つトルマリンのうち、リスタニア王国独特の地層によって高圧縮されたもの。

50年ほど前までは「利用用途なし」「宝石価値なし」「持っていると体調が悪くなる不吉」と捨てられていたが、「電気を帯びるエネルギー鉱石」として研究され、最重要資源となった。
大量の重油と組み合わせて用いることで効率的に機械を動かす運用が可能。

ロボット開発

● 機械兵
天才発明家の頭脳によって、軽く100年分は時代を飛び越えて生まれてしまった技術の産物。
どんな地形にも対応しやすい2足歩行型が主流(超発明でロボットは開発されたが、近代の戦車が発明される前でキャタピラがまだ存在していない世界です)

専門技術者によるチューニングで作戦行動や行動範囲を現場ごとに設定。この他、指揮官の顔と声をコントローラーに登録し、電気信号を通して細かい命令を聞くようプログラムされている(どんな命令でもできるわけではなく、命令用コードが複数用意されている)
カメラからの画像解析で「登録物」「生物」と「物」を認識・識別。指揮官による命令操作と機械兵同士の信号のやり取りで集団行動もできる。細かく設定すれば命じられたターゲットを破壊するなどの精密攻撃も可能。

万一の暴走に備え、緊急停止用のコードも設定されている。戦場での運用が前提であることから、作戦時は現場に合わせて都度変更される。

ちなみに、クーデター後に辺境に送り込まれたある部隊については、地域全体の機械兵の管理権を持つものの完全放置で、命じられた田舎町の制圧もターゲット探しも一向に遂行しないので軍部から問題視された。仲間割れから指揮官が部下を全員殺害していたとわかるのは内戦後である。

4足~6足にした機械兵に人を乗せて歩かせる試みも出ているが、2足歩行型に比べて速度が遅く、「自分達で歩いた方が速い」と現場では不評。急ピッチで改良が続けられていた……が、クーデター後は解放軍により開発現場が破壊され、開発中断。

機体タイプ

【偵察兵・工作兵】
小型の機械兵。移動音を減らすために、電気と磁力を利用して若干浮いている。戦闘能力が削られている分、状況把握するための思考回路に特化。あらかじめ設定された作戦行動の範囲内なら、命じられた工程をほぼ確実にこなせる。
「工作兵」と銘打たれているものの、壊すのが主で、作る作業は現段階では「橋を設置する」くらいしか搭載されていない。(現状、細かい作業は結局人間の兵士がやるしかない)

若干浮ける技術を利用して「浮いた機械兵に人間を乗せる」「爆薬をつけて空を飛ばす」ことも研究されていたが、現段階では、ある程度の大きさ・重さを越えると落ちる。急ピッチで改良が続けられていた……が、クーデター後は解放軍により開発現場が破壊され、開発中断。

【自雷(ジライ)】
目標地点まで突進し、周囲を巻き込んで自爆する機械兵。
国王派の議員を中心に「機械兵とはいえ自爆させるのは倫理観念を超える」「戦闘行為を超えた虐殺にも発展しうる。戦中はまだしも、戦後の外交に差し障る」との意見が出され、採決で開発中止が決定された。

……が、クーデターを計画していた軍部により、それからも水面下ではこっそり開発・製造が続けられていた。

【死神】
最新型の機械兵。<死神>は見た目からつけられた愛称・開発コードネームである。
開発中、武装した人間兵士の小隊を1台で一方的に蹂躙できるくらいの性能に偶然到達したことで、軍部がクーデターの勝算を確信、クーデター発生の1つの原因となった。クーデター直前まで「開発中」と説明されており、性能データは低めに改ざんされていた。

従来の機械兵に搭載されていたものよりもカメラ・思考回路(AI)が高性能であり、個人を完全に識別、一度ターゲット認識した相手を覚えての追跡も可能。
技術者の想定を超えた戦闘能力・追跡能力を発揮するケースも見られ、『人間の目には見えない「何か」を感知して行動しているのでは?』と副産物の存在が研究もされたが理由が未だ分かっておらず、首を捻られつつも戦時の便利さ優先で現場投入されている。

動作のたびに人の肉声に似た独特のノイズが鳴り、現場兵士からは不気味がられている。

これまでの機械兵よりもはるかに能力が優れているが、その分製造には多大なコストがかかり、運用可能な台数がまだ少ない。
クーデター当日、限られた台数の中から半数ほどが、王宮ではなく王女/王子の脱出予想経路に配置された(残りは地方基地の方へ)。うち1台の<死神>は第2親衛隊イズミ中佐らの遺体が発見された戦域での交信記録を最後に、所在不明となっている。

台数を増やすために急ピッチで製造と改良型・量産型開発が続けられていた……が、クーデター後は解放軍により開発現場が破壊され、一時的に開発中断。優先的に開発再開され、現在、改良型の<死神Ⅱ型>が最新。


以上です!また情報が増えたら追記予定です。

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