箱を開けるまで生死は50%/50%だというのがシュレディンガーの猫さんの理屈ですが、内容の面白さが50%/50%で読んでみるまで結果がわからないのが積み本であります。弥生です。
まぁ、買う段階で「面白そう」と思って買う訳ですから実際には95%くらいの確率で面白いんですけどね。
5%くらいはまぁ…外れる。
えー。
またひとつ、積み本の呪いを解除いたしました!
潮書房光人社より井上孝司著『現代ミリタリー・インテリジェンス入門』です。
(いつもはカテゴリー「趣味(本・漫画)」で記事を上げていますが、 今回はモノがモノということで、「趣味(ミリタリー)」で記事をUpします)
ではざっくり本の紹介と感想をば。
↓
タイトルにサブで「軍事情報の集め方・読み方・使い方」と銘打たれている本書。まずは、数多に転がっている…あるいは隠されている情報を集めるところから。
しかし集めるだけでは「情報」として価値がなく、
情報自体の真偽をはじめ、収集目的に沿ったものであるかを精査し、どんな意味があるかを分析し、「資料」としてまとめ上げる必要がある。
そして資料となった情報が、適切な時期に・適切な担当者に渡ることで、はじめて活用の舞台に立つ。
そこから更に「役に立つ」かどうかは、わからない。
その、役に立つかどうかわからない作業を、日々せっせと収集・分析・資料化……と延々くり返す。全ては「いつか必要になるかも知れない」時の為。
……どちらかと言うと、思考強化の方法論ですかね~。
インテリジェンス…等という響きから、勝手に、ちゃんと読むまで情報セキュリティの話だと思っていました。
フタを開けてみるとセキュリティ以前のハナシで、はるか古代から脈々と続けられてきた「諜報」の極意…。
オモシロイジャナイカ。
一応「ミリタリー」と明示されておりますが、普通の日常生活においても、仕事などで役に立ちそうな気がします。
情報は、集めただけじゃ価値がない。
この一言に尽きる。
『現代ミリタリー・ロジスティクス入門』も合わせてどうぞ~。
(数年前に読みましたが、こちらも大変面白かったです!)
(どちらかというと『ロジスティクス』の方が目からウロコで、より楽しかったかな~)
以上っ!
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