ゲーム「牧場ガンナー続編」バッドエンド解説集①

自作ゲーム「牧場ガンナー続編 Bullet to Tomorrow」のゲーム本編バッドエンドの裏解説をメインに掲載しています。(②は本編には無かったIF戦闘敗北エンド想定を解説します)

基本的に誰も幸せにならないので、ハッピーエンドが良いという方は読まない方が推奨です。

いろいろとゴチャゴチャ書き連ねていますが、あくまでも展開予想は作者による妄想の1イメージです。公式エンドではありませんので参考程度にご覧ください。

【ご注意】
この記事は、ゲーム攻略情報・ストーリー情報ネタバレを含んでいます。

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ゲーム本編中のバッドエンド(各章ステージ)

各ステージのミッション中に、作戦失敗で到達してしまうバッドエンドです。

ゲームの仕様上は直前へのコンティニュー復帰ができるため、バッドエンドに行っても大丈夫!(!?)。タイムリープできなかった「あったかもしれない悲しい世界線」へようこそ。

▽ タイムアップで作戦失敗、バッドエンドになる牧場続編。テキストのみでバッドエンド後のエピソードが語られます。(はいソコ容量の都合とか言わない!)(←容量の都合です)

Mission1:強制収容所

最初のミッションですね! 重体での手術からの生還後、怪我をおして「強制収容所の解放作戦」へと志願出撃します。

【バッドエンドテキスト】
あなたは、時間までに作戦を終えられなかった。

部隊の帰還を待たずに 渓谷は封鎖され、敵のただ中に取り残された……。

渓谷封鎖を命じた王女(王子)の声は 冷たく――
閉ざされた心の内側を知る者も、もう居ない……

渓谷の向こう側は都のある中央地域に近く、封鎖しなければ大軍が押し寄せてきてしまいます。ユアはギリギリまで小隊の帰還を待ちましたが、収容所での作戦は失敗。

義勇軍と町を守るために、やむなく渓谷封鎖が実行されました。

未帰還での渓谷封鎖は、渓谷の向こう側(敵地)に居るマーシェとその部下たちを見捨てるも同義です。

「怪我が癒えていなかったマーシェを送り出した」「救援の部隊を出せずに見殺しにする」「王女(王子)の立場を優先して、自分で助けに行かない」ことで、ユアは激しく後悔し自分を責めながら渓谷封鎖を命じました。


マーシェを「切った」後、誰にも心を開かなくなったユアは、どんな過酷な作戦発令も政治駆け引きもいとわない冷たい王女(王子)に徹するようになります。

周辺国も巻き込んだ何十年もの泥沼の戦いを経て、ようやく勝利。ユアは荒廃した故郷を取り戻し、かつて強制収容所があった場所を訪れますが、どんなに探してもマーシェの遺骨も遺品も、戦闘後の記録すらも見つかりませんでした。

Mission2:南部基地

強制収容所の解放に成功したマーシェは、「防衛線が苦戦」の連絡を受けて一旦ユアの元に戻ります。そして、苦戦している味方を助けるために、南部基地へ乗り込んでの妨害作戦を提案。

そのまま休む間もなく出撃します。

【バッドエンドテキスト】
あなたは、生きて南部基地を出ることが できなかった。

さほど時を置かず、丘の上でも 義勇軍とロボット兵たちが激しく入り乱れて戦い、

南部地方は 王女(王子)最期の地として、
人々の記憶のおくで 長く、語り続けられたのだった……

敵の妨害に失敗したことで義勇軍は丘の上での決戦にも敗れ、ユアもこの地で死去。

クーデター政権による支配で、後の歴史教育は歪められていきます。ユアがどんな風に戦い亡くなったか史実を記録・学習することは禁じられてしまい、ひっそりと語り継がれるだけとなりました。

丘の決戦で義勇軍が敗れた後、ユアは町まで後退しますが手勢もすでに大半を失ってしまっており、徹底抗戦するか / なりふり構わず敗走するかの判断を迫られました。

町の人々や牧場を見捨てられなかったユアは、「マーシェもきっとまだ、南部のどこかで戦っている」と信じ、最期までこの地で戦うことを決めます。

2人とも別々の場所で死んでしまうエンドです。

Mission3:東部国境線

南部基地を拠点に活動を広げ始めた義勇軍。そこへ北の皇国からの密使が「親善使節団を率いてアンリ皇女(皇子)が国境近くまで来ている」と伝えます。

東部国境付近はクーデター組織(王国軍部)の支配下にあるため、敵中をかいくぐって使節団と接触するしかありません。送迎作戦を任されたのはマーシェ小隊でした。

【バッドエンドテキスト】
あなたは、皇女(皇子)の保護に間に合わなかった。

北国の皇女(皇子)は クーデター組織に捕まり、人質となった。

国際社会を巻き込み、歴史は 激しい世界戦争へと続いていく……

アンリ皇女(皇子)の身柄を巡って、王国軍部と皇国との間で火蓋が切られます。王国軍部を「仮想敵」と見なして危険視していた周辺諸国もこの動きに反応し、次々と軍事介入。

国家間の戦争に歴史上はじめてロボット兵器が投入され、機械戦への備えが不充分だった諸国には多くの戦死者・民間被害が出ました。王国軍部 VS 周辺諸国の対立のまま戦い続け、禍根は増大。やがて遠方の大国たちの介入も受ける、世界を二分する構図へと流れていきます。

ゲーム本編ではMission7終了後に発覚しますが、親善使節団の本当の特使はアンリではなくジゼルです。アンリが囮としてクーデター組織に捕まり、その裏でジゼルは敵の包囲を抜けユアに接触しました。

そもそもアンリ自体が、【ユアの説得に失敗した場合は自ら「軍事介入の口実」となる】ことも視野に送り込まれた存在でした。


「皇国ももう無関係ではない」と、ユアはジゼルから皇国への亡命と協力を要請され、迷いの末に承諾。皇国は義勇軍への支援を名目に軍事介入のルートを開きます。

支援の見返りに求められたのは、「クーデター鎮圧後のロボット技術の譲渡・共有」「ジゼルとユアの婚姻」でした。

この世界線のマーシェは国境線で戦死か、あるいはジゼルとユアを遠くに見ながら1銃士として戦い続けます。ジゼルと結婚した後のユアに「愛人がいるらしい」と不倫の噂が立つのはまた別の話――。

Mission4:ラジオ局

東部の軍事刑務所(が利用された強制収容所)での囚人たちの死刑宣告が報じられ、その救助と解放のために東部への進軍を決定した義勇軍。作戦の要として「ラジオ局から王女(王子)の演説を流す」作戦が同時並行で立ち上げられました。

ラジオ局の作戦遂行を命じられたのはマーシェ小隊。そしてユア本人が同行したのでした。

【バッドエンドテキスト】
あなたは、時間通りの放送開始に 間に合わなかった。

義勇軍の主力は 圧倒的な敵軍の物量に押され、大敗。
同時に、収容所でのチームも作戦に失敗し、処刑が実行された。

ラジオは震えたかもしれない。
だが、何もかも遅すぎた。

王女(王子)の声は もう、国のどこにも届かない……

ラジオ局の作戦に失敗したために、狙ったようには敵の分断ができませんでした。戦力的に劣勢であった義勇軍は大敗して士気の高さも失い、散り散りに南部地方まで敗走。そして「義勇軍が負けた」と全国に広まってしまいました。

ユアと義勇軍には「期待外れ」の烙印が押され、志願者も減り、義勇軍の活動は低迷していきます。

「国のどこにも届かない」には2つの意味があります。1つは「ラジオ局を制圧できるほどの戦力が無くなってしまった」という、義勇軍が維持できなくなった状態。もう1つは、「今さらラジオ演説をしても、誰も耳をかさない」という国民に広がった絶望状態です。


マーシェ小隊とユアが無事にラジオ局から脱出できたか、できなかったかは、どちらも考えられますが……
義勇軍が大敗して敗走しているので、成功時の撤退戦よりも脱出は苛烈になったと思います。タイミング的にイザヤ少佐(敵の少佐)の部隊が近くに居るので、遭遇の有無で生存者の数も大きく変わりますね。

そこからの流れはMission3の裏解説同様に、アンリがクーデター組織側に捕まり、ジゼルが直に動きだして皇国からの軍事介入へと進んでいきます。

Mission5:地下水道の点検路

ラジオ局での放送成功後、ユアを護衛するマーシェ小隊は街からの脱出を目指して地下水道へ。そこに敵軍からの追手が迫ります。

【バッドエンドテキスト】
あなたは、街からの脱出の機会を つかめなかった。

大勢の敵軍に、地上からも地下からも狙われ、 王女(王子)をかばって最期まで戦ったものの…

あなたの命と共に、愛する人の生もまた 無惨に散り果てたのだった……

敵による包囲が完成してしまった時点で、脱出行は時間切れです。どんな精鋭でも物量には勝てず、追い詰められて連戦に次ぐ連戦の末、部下たちは全員戦死。マーシェは無茶を重ねて心肺への高負荷から倒れ、ユアもマーシェを見捨てることができず運命を共に討ち死にします。

Mission5のステージ・エリアボスを攻略後に続いて水道施設でイザヤ少佐(少佐コート)戦になり、その後のシーンでユアが「(マーシェを置いて)逃げられない。逃げたくない」と敵の前に姿をさらす行動を取りますが……、

このバッドエンドでもだいたい同じことが起こります。(実際、通常戦闘で全滅の場合も、ユアが治療しようと前に出てくるセリフイベントが発生します)

少佐コート戦ではイザヤが単独であったこと、「老朽化した水道管・金網のずれた貯水槽が近くにあった」ことが上手く運を引き寄せて逆転できました。――が、暗くて狭い地下水道で完全包囲されている状態だと、また環境も状況も違うので、

時間切れの場合は、ユア含めその場の味方全員死亡で幕がおります。


その後の歴史の流れはMission3・4のバッドエンド裏解説と同じく、皇国が軍事介入して世界を巻き込んでの戦争に発展していきます。

Mission6:東部国境線(2)

東部での作戦は成功したものの、戦いの結果に痛手を感じながら、半数に減ってしまったマーシェ小隊は急いで再編成中。そこにユアを「偽物」と断じる敵声明が出されます。本物証明をするために提案されたのは「北の皇国に使者を出し、物証鑑定を依頼する」ことでした。

ユアはマーシェを使者に任命し、国境線を敵中突破しての国外出張を命じます。

【バッドエンドテキスト】
あなたは、出国の機会を つかみ損ねた。

敵に先手を打たれ、国境は完全に封鎖された。
王女(王子)が本物であると証明するために、一から計画が練り直され…内戦もさらに長引いた。

激しい戦闘を繰り返すたび、あなたの命は知らぬ間に 削り取られていく……

<英雄> の心臓が停まるまで、あと――

国境を越えられなくなったことで、マーシェとアンリたち使節団は南部基地に戻ります。計画を練り直している間に小隊の編成も終わり、マーシェは再び、戦いの日々へと戻るのでした……。

これだけだと一見、「そんなバッドエンドでも無いんじゃ?」という感じがしますが。王国ではこの後、Mission7以降で起こったことと同様に【ユアの偽物が東部の奥~北部で民間虐殺を起こし始める】ようになります。

その後起こることはだいたいMission8以降と同じです(南部基地が襲撃されてユアが追い詰められ、山中へ。そして調査官たちを助けに渓谷へ)

国境線が封鎖されても、ルフェルの<裏ルート>を使っての出国も検討できると思うので、このバッドエンドは【裏ルートも使えなかった場合】の想定にはなりますね。


皇国に行けなかった世界線のマーシェは、小競り合い規模でも戦い続けていて傷の治りも遅く、体に負担が溜まっています。そんな状態で「偽物」を止めようと東部を駆け回り、南部基地の襲撃の報に取って返し、ユアを助けるために敵中に飛び込んで――…という感じ。

本物証明ができていないため、ルフェルの「怪しげなパイプ(流通路)」も充分に機能せず、物資の準備が満足にできなくて、都への突入時期もかなり遅れます。その間に敵の方では新兵器の増産も行われ、毒ガスの配備も進んでしまいます。


マーシェが無茶をして戦うと、サブイベントで老軍医が言う「心肺への負担」、最後のラスボス戦でイザヤが言う「寿命の前借り」がたびたび起こり、その時その時の起死回生の <英雄的な活躍> をします。

怪我が治りきっていないうちに 奥義 <アルテミスの一矢> も何度も撃つようになります。

が、長引く内戦の中でいつまでもそんな無茶な戦い方はできず、やがて限界にも限界が来て【パタリと倒れてそれっきり】の死を迎えます。

マーシェが死んだ後の話は、「アンリとジゼルを救出する」名目での皇国主導の軍事介入、そしてユアとジゼルの婚姻へと進んでいくでしょう。

Mission7:皇国離宮

「本物証明」の使者を命じられ、皇国へとやってきたマーシェ。2ヶ月が経過し、ようやく帰国が見えてきたところで、アンリ皇女(皇子)の暮らす離宮が襲撃されます。

【バッドエンドテキスト】
あなたは、アンリ皇女(皇子)の救助に 間に合わなかった。

「王女(王子)が本物である」と証明する書状は、品々と共に 敵の手に渡り… 王国では 偽物の王女(王子)が暗躍。

「ユア」の名が 汚され、 その歴史の片隅で、本物の王女(王子)は 生を閉じたのだった…。

アンリが凶弾に倒れ、ユアの本物証明になるものも敵に奪われてしまい……。ユアが本物であることを証明するものが手元に無くなってしまいます。「本物のユア」を自称する偽物が起こした悪行の数々が、「ユア王女(王子)が行ったもの」として広まっていくのでした。

最初は「義勇軍のユアが本物だ」と判断できていた国民たちも、次第に真実がわからなくなっていきます。そして本物のユアが殺された後、偽物が本物に成り代わり、歴史上でも名高い悪人として知られるようになりました。

ユア側で何が起こっていたのかはMission7クリア後に明かされますが、マーシェが皇国に赴いている間に王国では「偽物の王女(王子)」が出現し、民間虐殺などを行って義勇軍をほんろうしていました。

そして、南部基地が奇襲され、ユアは山中へと追い詰められます。

ゲーム本編では「あわや射殺される」という寸前に帰国直後のマーシェが駆け付けてユアを守りますが……、皇国離宮でのアンリ救助に間に合わなかった世界線ではこのタイミングでの帰国ができません。


皇国から出られなくなったマーシェは、皇国でマーシェを客人として庇護していたアンリという後ろ盾を失い、「皇女(皇子)暗殺に加担した疑い」の冤罪もかけられて勾留されます。監禁を破って脱出してから何とかルフェルと連絡を取り、そこから<裏ルート>で帰路へ。

苦心して王国へ帰り着いた時には、ユアはすでに殺され、義勇軍も副指令(中将)・師団長(少将)は老体に鞭打って突撃敢行したのちに戦死、参謀(大佐)も病状悪化で倒れた後でした。

ユアも義勇軍も失い、その後のマーシェは義勇軍の生き残りたちと共にレジスタンス組織を再結成。ユアの意志を継ぎながら激しい復讐心にも駆られていきます。同じく生き残ったジゼルとも、もしかしたら共闘か一悶着か、あったかもしれません。

Mission8:東部山中

南部基地が奇襲を受けて陥落し、落ち延びたユアは追い詰められて山中へ。帰国したマーシェは義勇軍の現状を知り、ユアを助けるために出撃を志願します。そして軍馬のまま先陣をきって敵中へと飛び込んでいくのでした。

【バッドエンドテキスト】
あなたは間に合わなかった。

集落にたどり着いた時、すでにユアの命は無く… 棄てられた体と 遺言だけが、あなたを待っていた。

絶望に堕ちた銃士の手で、この動乱は終わる。
されど王女(王子)の葬儀を最後に… その姿もまた、行方知れずとなった――…

敵将校の命令によって、ユアは山の集落で殺害されます。主君を失ってからも義勇軍は活動を続け、復讐の鬼になったマーシェの超人的な働きもあって、やがてクーデター組織の鎮圧に成功します。

平和を取り戻した都で改めてユアの国葬が行われ、埋葬を見届けた後、英雄マーシェは人々の前から姿を消しました。

ユア殺害時、一連を目撃していた住民たちも口封じに殺されました。遺言は、運よく生き残った集落の住民が覚えていたユアの最期の言葉です。

「義勇の灯は消えない!」
「みんなが、あの人(彼女)が、きっと継いでくれる!」

の言葉は、絶望に突き落とされたマーシェの最後の拠り所になると同時に、呪いでもありました。

すべてを果たし、復讐も終えた銃士。心はとっくに死んでいて、ユアの元に行きたくなったのかもしれません。……あるいはもしかしたら、誰にも告げずにどこか遠くの田舎の牧場に移り住んで、戦いに壊れきった体を癒すように新たな生活をはじめたのかもしれません。

Mission9:渓谷

ユアの救出に成功し、再び動き出した義勇軍。そこへ「都へ情報収集に向かった調査官たちが帰ってこない」との知らせが届きます。

調査官たちの帰還を助けるため、ユアは作戦を立案。渓谷へとマーシェ小隊を派遣しました。そして「王女(王子)の偽物がいた場合は、油断せずに撃つように」と命じます。

【バッドエンドテキスト】
調査班の救援に失敗し… あなたもまた、部隊とともに 消息を絶った…。

…月日が流れ、王家も滅びたのち…
渓谷に1つの噂が立つ。

戦時中に死んだ銃士が、ひとり… 全身を損傷した血まみれ姿で 渓谷をさまよい、出会った人に問うのだという。

「友と 王女(王子)は、無事ですか」 と――。

渓谷での作戦失敗から、時はすでに何年も経過――。

渓谷を訪れた人の間では、【渓谷に銃士の幽霊が出る】と怪談話がささやかれていました。国中が戦地となったこの国ではそんな話は珍しくなく、各地の戦場跡では毎年慰霊の催しがとり行われているのでした……。

地縛霊エンドです。

この渓谷は「自殺の名所」でもあり、昔から事故や自殺が絶えない場所です。谷底は深くて水の流れも鋭く、鉄道が通されているあたりはまだマシですが、奥地では回収不能な遺体や未発見の遺体がたくさんあります。

マーシェ小隊は<自雷(じらい)> の自爆に巻き込まれたか、戦闘中に迷って遭難したか、あるいは「偽物の王女(王子)」に騙されて全滅したか……。痕跡も残さず消えてしまいました。義勇軍の人手を割いて捜索も行われましたが一切の消息が不明のまま。


マーシェが安否不明となってユアは徐々に精神を崩し、心にトドメを刺すように「偽物の王女(王子)」が何度も暗躍。その後の出来事はだいたいMission10(ノリスが重症で帰還し入院、機密情報のファイルが持ち込まれる、新兵器登場)と同じですが、【マーシェが不在】【偽物が存命】の状態で進みます。

(ノリス重症、フレックとライオも安否不明で、この頃にはロミやルミエラもユアを気遣う余裕が無くなっています。そしてユアが眠っても夢の牧場にマーシェが現れなくなります)


セツリ少尉やアンリ、ジゼルの支えでは、ユアの心はもちこたえられず。それでも陣頭に立たねばと無理に飲む薬の量が増えて体も壊し、独身のうちに早逝してしまいました。

義勇軍や皇国の軍事介入で戦いは継続されますが、義勇軍が勝つかクーデター組織による新政府が勝つかは、どちらもあり得ます。が、その未来にはマーシェもユアも居ません。

谷底の死者たちに引きずられて地縛霊になってしまったマーシェは渓谷から出られず、あの世にも逝けず、死後もユア(とノリス)のことだけ憶えていて彷徨っています。

Mission9-2:ホテル最上階の部屋

なぜここが「Mission10」じゃなく「9-2」なのかというと、章の構成が他chapterと違う特殊回だからです。Mission10は病院周辺~墓地戦にあたります(あそこだけシステム上の時間制限がなく、タイムオーバーも無しなので作中バッドエンドがありません)

渓谷で「偽物の王女(王子)」を手に掛けたマーシェは、偽物殺害時の記憶と目の前のユアとの混同に苦しむようになります。

ユアの安全のために別離を決めて、最後に説明と話をするために、老軍医の協力のもとホテル最上階に設けられたユアの寝所を訪れました。別れ話へと進める中でユアはこれを拒否、「本物が勝つに決まってる」と笑って眠りに落ちます。

【バッドエンドテキスト】
…惨劇の後に響く、真夜中の銃声。

驚いた警護担当が ドアを破ると…。
……血の湖があふれた ベッドの上には、2つのからだが 離れて横たわっていた。

あなたの手はもう、引き金を引くこともない。

解放の希望を断ち(たち)、無理心中を行った 殺人犯として、銃士の名前は 人々に恨まれることになる――

錯乱してユアを惨殺してしまい、衝動的にマーシェも短銃自殺してしまいました。

義勇軍の活動は続けられますが、慕われていたユア王女(王子)の死に、事情を知らない義勇軍内部や国民の間では「身分差の恋が憎悪に変わった、自分勝手な無理心中事件」として伝わっていきます。

身の危険がある以上、王女(王子)としてはこの状況下で「一緒に居たい」と願うのは不適切な行動です。(ユアはたびたび立場より恋を優先するところがあり、それが人間味でもあり欠点でもあります)

男性プレイ版のユアは「マーシェの腕の中で眠れるなんて幸せ」、女性プレイ版のユアは「大好きだ、マーシェ」と告げてから眠りに落ちます。これが最期の会話になりました。

セリフはキャラクターが自然に発したものですが、作者的には永眠前の遺言にもなるなぁと受け取りました。


ユアを殺すには5回連続で「刺す/斬る」のどちらかを選び続けなければいけませんが、「指がうっかり押しちゃった・Switchのソフトバグで連打されちゃった……」という人もいるでしょう。それもまた彼女(彼)が受け入れた運命です。

殺害してしまった後、(手の施しようが無かったとしても)助けを呼んだり救命行動を取ったりしていない以上、周囲から「殺意があっての犯行」と判じられても仕方ないかもしれません。

冷静ではいられなかったのだと思います。(選択肢を押し続けちゃった人はうっかりですよね?……ね?)


なお、この結末では2人の遺体は「寄り添うように」ではなく離れた状態で見つかっています。愛情から心中するなら同じ場所で寄り添って、できるだけ同じ凶器使いますよね、たぶん。

死後もマーシェはユアに合わせる顔がなく、あの世でも転生してからも頑として会わないように避けてしまいそうな気がします。(ユアが意地でも見つけそうな気もする)

Mission11:王宮焼け跡・開発局

いよいよ最後、都での最終決戦です。

「開発局の制圧が勝利のカギ」として、ユアはマーシェ小隊に開発局の作戦を任せます。出撃の間際にマーシェはユアに声を掛け、「自分が失敗した時には、切り捨てて下さい」「切り捨てても気に負わず、自分の幸せをちゃんと生きて下さいね」と伝えたのでした。

【バッドエンドテキスト】
あなたは、任務達成に間に合わなかった。
義勇軍は攻勢に転じられぬまま 包囲され、壊滅的打撃を受ける…

王女ユア(王子ユア)は、アンリたち皇族兄妹(皇族姉弟)の手により 皇国へと亡命。亡命先でジゼル皇子(皇女)との間に子をもうけ、ほどなくして病没した…。

皇国は…残された子の、王国での王位継承権を主張。
幼子を旗印に、新たな戦いの火蓋が切られるのだった――…

世界は、業火に灼けゆく。

開発局の制圧が遅れるうちに先に敵軍の増援が来てしまい、義勇軍は包囲されてしまいました。マーシェとの約束通り、ユアはマーシェ小隊を切り捨てて撤退を選択します。

義勇軍は体勢を維持できず、生き残りたちはいつかの再起を約束して解散。ユアは「義勇軍の生き残りの保護と、難民となった国民たちへの救済支援」を条件にジゼルとの婚約を承諾します。

そうして生まれた「ユアの子」はまた旗印として利用され、戦争は拡大していきました。

皇国城には様々な思惑がうごめいており、ユアの持つ「機密情報の知識(ロボット兵の知識)」を狙って執拗な追及も行われました。ジゼルの留守中にユアに自白剤を投与しようとする者も出る始末。

ジゼルは当初、「婚約は形だけで、マーシェ中尉への気持ちに整理がついてから先を考えましょう」と待つ意向でしたが、結局ユアへの自白剤投与事件から「皇国王家に迎えれば守れるだろう」と強引に婚姻を進めてしまいます。

ジゼルとの初夜を迎えたユアは、本人の意思か誰かに用意されたのか、体質に合わない媚薬を過剰に摂取。精神に強い副作用が出てジゼルをマーシェだと思い込んだ様子を見せ、それを辛く感じたジゼルも初夜以降はユアの部屋に通わなくなりました。


【男性プレイ版 その後】

妊娠発覚後もユアの精神不安定は続き、「夜中、誰も居ない席にお茶を出して嬉しそうに話しかける」などの言動をとって使用人たちを気味悪がらせました。

予定日よりかなり早い難産となり、産後に体調を崩して病に掛かり死去。最期に呼んだのは夫の名では無かったという……。

子はユアによく似た黒髪で、青の瞳。子の成長を優しく見守るジゼルはさびしく笑う。
「確かめるすべはありませんが、思うんです。もしかしたらこの子は…あの男の、子なのだろうと」


【女性プレイ版 その後】

ユアの精神不安定は続き、嬉しそうにしていたかと思えば落ち込みイラ立ち、皇国城から抜け出そうとして阻まれ何日もふさぎ込む様子。一方でジゼルにも妊娠のうわさがあり、ジゼルを気遣わないユアに使用人たちは不満をつのらせていました。

そして、ユアは子の誕生を待つことなく病に掛かり死去。最期に呼んだのは、妻の名では無かったという……。

ジゼルが育てた子はユアによく似た黒髪で、青の瞳。子の成長を優しく見守るジゼルは笑う。
「私の子は死産でした。この子は…アンリが王国の “地下”から託されて連れ出してきた、ユア王子の庶子だそうです」と。

【男性プレイ版】

マーシェは作戦失敗後、虜囚となり、イザヤの相手や死神改良のテスターとして何度も闘わされてついに四肢を失う傷を負います。また、「遺伝子に価値がある」と複数の女性兵との性関係を強要されました。

義勇軍の生き残りとアンリによって救い出されるも、すでに遅く死亡しており遺体のみの回収でした。死んだ日付はユアが皇国城で空席にお茶を出し始めた頃と一致するという。

無理やり関係を持たされた女性兵らのうち1人が妊娠。出産後はイザヤに赤子を奪われています。


【女性プレイ版】

マーシェは作戦失敗後、深手を負ったまま虜囚となり「まだ母体の価値がある」と複数の兵との性関係を強要されました。妊娠確認後は丁寧に扱われましたが精神的な苦痛も激しく、監禁されたまま心と体を壊していきます。

そのまま容態を悪くし、緊急切開で未熟児の双子を出産。双子のうち1人は出産直後にイザヤに奪われ、もう1人は弱っていたために母のもとに残されました。マーシェには双子であるとは知らされませんでした。

義勇軍の生き残りとアンリによって母子が救い出されるも、産後・手術後の身体が耐えられず、容態が急変して死亡。死の間際に「きっとユアさまの子だから…」と言い残したため、赤子は皇国へ送られます。死んだ日付はユアが急死した日と一致するという。

この世界線の場合、あの会議の日に本部で。または会議の後にホテルのユアの部屋で、結ばれている。

……という。そんなR18別世界線のハナシ…


子のうち1人は皇子(皇女)として育てられ、もう1人はイザヤの元で銃士として育てられます。自分に「きょうだい」が居るとも知らずに成長した2人は、やがて戦場で出会うことになります。


……と、ストーリー設定としてはすごくおいしいので「これで1シリーズ作れそうだなぁ」とも思ったのですが、子世代シリーズの活躍のために前シリーズ主役であった親世代が不幸になるのはあんまり好きじゃなくて。さすがにマーシェもユアも子ども達もジゼルも可哀想過ぎるのでIFで終わった別世界線です。

まぁ、作戦失敗したらこんな鬱結末展開もあり得たよ。という誰得でした。

ちなみに本編ラスボスの前半戦でイザヤに敗けると「君の子は俺を『先生』と呼んでくれるだろう」みたいなセリフが聴けます。(毒と戦闘の瀕死状態で拉致され虜囚世界線)

エンディング分岐によるビターエンド(アナザーエンド)2種

本編ではトゥルーエンド「ただいま」の他に2つビターエンド(アナザーエンド)があるので、その解説です。

アナザーエンド2「あなたと生きたい」

最後の<少佐コート戦>で「明日への弾丸」を3回以上使ってしまったルートです。

毒ガス環境下で心肺を酷使したことから、戦闘後に倒れます。心肺停止で本来そのまま死んでしまうところ、誰かの足音が近づいてきて「もっと生きろ」と言われ、蘇生が奇跡的に成功します。

しかしマーシェはその後3年経っても目覚めず、「かろうじて生きているだけ」の状態に。

心停止したマーシェの元にやってきた足音と声の主は、前作「牧場ガンナー前日譚」の準主役ウィリオとジュナです。2人とも前日譚(クーデター当日)の時点で戦死しており故人です。

若くして死んだ彼ら先輩たちの「本来あったはずの寿命」を分けてもらい、それでも「明日への弾丸」の使用で削り続けた命の全てを補うことは神様から許されませんでした。

ちなみに、マーシェが最後に戦っていた礼拝堂が、ジュナがウィリオ達の遺体を守りながら背にしていた外壁です。当時、追い詰められた親衛隊員が地下回廊にも逃げ込んでいて、回廊の壁にも乾いた血がついていたり。


植物状態でもユアと同じ世界に生きている、と捉えてもいいですし、
長い長い夢の中でユアと生きているのかもしれませんし。

3年経って、マーシェも3回 誕生日が過ぎて20代後半。病室にはお見舞いのプレゼントもたくさん置かれています。銃士のライセンスは失効していますが帽子もタンスの上に。

手帳は誰にも開かれないまま、主の手を待っています。

このエンド、作者はギリギリまで「死亡エンドにする」つもりだったのですが……。保護者キャラ達がゆるしてくれませんでした。

生きている以上、いつか目覚める可能性もちゃんとあります。その時にユアが既婚か未婚かはまた別のハナシ。

アナザーエンド1「おかえり」

最後の<少佐コート戦>で「明日への弾丸」の使用を2回までに抑えたものの、イザヤの背を撃つ選択をしたルートです。

イザヤを殺した後、マーシェはユアの元へ帰るために地下回廊を引き返しますが……回廊にも毒ガスが充満していてついに動けなくなってしまいます。見上げた先には天窓があり、「銃弾があったら青空が見られたかも……」と思うのでした。

報告を受けたユアがようやくマーシェを見つけた時には、血まみれになった手帳を握りしめて倒れていました。

銃弾を切らしていたために天窓を破ることができず、倒れた後も毒ガスを吸い続けて中毒死……の一歩手前で救助されました。

毒ガスの影響で肺と喉と目をやられ、気管支が傷ついて喀血(カッケツ)もしています。ユアとの約束が書かれた手帳は血に汚れて読めなくなりました。


戦いから1年半が経ちましたが毒ガスによる障害が残り、意識も戻っておらずずっと入院。たまの休みにユアが車椅子で散歩などに連れ出しています。

この日は思い出の記念日なので、医師とマーシェの母親に許可をとって旅行に来ました(完全に2人きりではなく、医療従事者と護衛チームも同行)。動かない(動けない)ので誰も気づいていませんが、実は意識は少し前から戻りはじめていて、混濁した意識のなかでユアの声も聴き分けています。

「……ただいま」はユアの空耳かもしれません。が、振り返った時に何かの変化を見たのでしょう。

介護エンドです。この世界線では、マーシェは職場復帰が叶わずそのまま退役。銃士の資格も失います。

元の構想では、トゥルーエンドと、後述の本編に入れなかったもう1つのバッドエンド「「最期の弾丸」の使い道」の2択で分岐することも考えていました(喀血した後に自害を選択しバッドエンド分岐に行く感じ。)

しかしそれだとちょっとやりにくかったので、「イザヤを撃つ/撃たない」のみで天窓の前に因果で分岐を決めてしまう仕様に変更。今に至ります。「人を殺す」という引き金の重さをもう一度委ねて問いたかったのです。

心情的に迷いが生まれやすいよう、わざわざ「背中を」と余計な1言を入れています。こちらは「卑怯でも業を負ってでも、自分達は敵味方。未来を守るために敵は撃つ」を選んだルートといえますね。


このルートのエンドを作成時、

【発見時には死亡しており血まみれの手帳が遺品に。「約束」の書かれたページは読めなくなっていたが「ユア様と生きたい」の文字だけかろうじて残り、王女(王子)を今日も世界に繋ぎ留めている】……というテキストを途中まで書いていました。

が、「ラスボスクリアまでして主人公死亡エンド2つもあるってどうよ」と思ったのでボツ(この時点ではアナザーエンド2もまだ死亡路線でした)。

介護お散歩エンドの未来も前々からボーッとIF世界線で考えていたので、せっかくだからと取り入れました。血で汚れた手帳は(メンテナンスの都合上)最後のページをユアや実母に見られてしまっていて、周囲の認識はプロポーズ待ちの恋人以上。

ユアが振り返る構図は「牧場ガンナー」冒頭のリフレインです。

【制作裏話】本編に入れなかったアナザーエンド・バッドエンド

想定はしていたけど本編には入らなかったよ、という幻のエンディング分岐です。

1:もし「ユアを連れ出して敵に投降」していたら……

墓地で戦った敵将校が最期に語った「イザヤ少佐を頼れば、幽閉にはなるだろうけど庇護してもらえる。世間から離れて穏やかに暮らして、子どもだって作っていい」の未来。

もし本当にその道を選択していたら?

最初の数年は穏やかに暮らせるかもしれません。しかし、やがて子どもができれば、その子は敵に取り上げられてしまいます。「ユアの子」に政治的な利用価値があるからです。

用済みとなったマーシェはユアから引き離されて諸国を攻める戦線に送られ、ユアと子の命を人質に「戦え」と強要され、

一方ユアはマーシェの除隊と子どもの命を人質に「元帥(敵司令)の親族と婚姻して下さい」と強要されます。子どもは「元帥の親族とユアの間に、正規の婚姻関係で生まれた子」として育てられます。

マーシェが戦死(という扱い)、ユアが病死(という扱い)の最期を迎えますが本当かどうかは歴史の闇の中。


……というのを予見して「子どもは作らない」と話し合って決めても、その状態もいつまで生かされるか・いつ引き離されるかはわかりません。

生殺与奪を敵に握らせた時点で、その幸せは何の保証もない「かりそめ」です。

イザヤが元帥を見限って新たな反乱を起こした場合も無縁ではいられず、結局は立場と身分を利用され、そこからの逃亡を夢見る未来へと進みます。

実際には選択肢も存在せず、敵との会話でわずかの間「寝室の風景」が過るだけです。(この未来風景は皇国編で見られる「夫婦になった夢」の際と共通の空間です)

【闘い続ける選択肢だけじゃないのに、お互い馬鹿だね】の、くだらない戯れの淡い夢でした。

2:「たたかわない」の選択

ノリスの情報ファイルをユアに渡した後、2人きりになった本部でユアが「戦わないで逃げて欲しい」「逃げたいって言って」と弱音をもらします。

もしその時に、「たたかわない」を選んでいたら?

「逃げるならユアも一緒に」「2人で遠くに行きませんか?」と持ち掛けて、2人で仲間たちみんなを裏切り逃避行へ。

その後は1作目「牧場ガンナー」の20年後エンド(駆け落ちエンド)と同じく、正体を偽って他国を転々とする暮らしを送ります。定住時は現地の軍隊・警察や裏社会、旅の際は野生動物や危険地帯との戦いになることもありますが、戦場でロボット兵<死神> と毒ガス相手に戦うのとどちらがマシでしょうか。


「牧場ガンナー」20年後エンドと違うのは、王女(王子)と銃士の主従関係をキッパリ捨てて、愛し合う若夫婦として本当の駆け落ちができることです。(無印20年後エンドの方は告白前だったため、両片想いを拗らせて偽装夫婦に落ち着いてしまいます)

義勇軍や皇国からも追っ手がかかりますが、心情をおもんばかった副司令やアンリの働きで「引き離して連れ戻せ!」というよりは「野放しに駆け落ちされるよりは、保護下で暮らしてもらった方がマシ」という感じかも。


……と、そうやってみんなに迷惑をかける逃避行よりは、

恋人関係であると義勇軍内に公表し、非難を承知で「王家の存続のために必要」とマーシェを堂々と戦線から外して2人で皇国に亡命するかもなぁ……とも思いますが。それはそれで身分差や立場や使命を理由に全方位から責められそうです。

この世界線ではマーシェが戦線離脱することでイザヤも存命し、義勇軍も都での決戦でより苦戦し、内戦が長引いて王国も周辺国もどんどん軍国化して最新兵器が量産され戦域拡大していきます。

そして、2人があの牧場に戻る未来が、こちらにはありません。

実際には選択肢が1つしかなく「たたかう」しか選べません―ーし、選択肢1つきりだったのはマーシェの自我でもあります。ここはプレイヤーの自由度よりもマーシェの意思を優先しました。

「戦う(闘う)しかないんだ!」という決意の改めと、最終戦へと向かうプレイヤーとの熱量共有のための疑似選択肢ですね。選択肢にする意味はないですが決定の重さは感じたかったのでこの形に。

もしキャンセル分岐か「たたかわない」も選択肢にあったらこんなエンド分岐もあったかもなぁ……というアナザー世界線の話でした。

3:「最期の弾丸」の使い道

イザヤとの最終決戦で弾を撃ち尽くし、手元に1発だけ残された状態でマーシェはユアの元へ帰るために地下回廊を引き返します。回廊にも毒ガスが充満していて「銃弾で天窓を破ったところで、小さな穴じゃ換気にもならない……」と絶望。

そうするうちに喉と肺が毒にやられて内側から傷つき、喀血(カッケツ)。痛みと呼吸困難から激しい苦しみに襲われます。

「引き金を引く力が残っているうちに死んだ方がマシ」と思えるほど続く地獄の苦しみから逃れるために、思わず銃に手が伸び、銃口はこめかみへ。

当初の予定ではここから「自分を撃つか、それでも”明日”を諦めないために窓を撃つか」を選択肢にするつもりでした。

……が、プレイヤー心情的に「自害はほぼ選ばれずに、プレイヤーと主人公を分離してしまうだけだろうな」というのと、エンタメを重視した作品内で【安楽死の肯定】ともとれるシナリオをする意義がどれほどあるか?を考えた末に、自害エンドは無くなりました。

(あと、分岐の1つとはいえ、ラスボスクリアまで来てマーシェの凄惨な死に様を見せてユアを泣かせるのはやっぱりつらかった……)

トゥルーエンド分岐の方で「苦しみから逃れる自害にも揺れたけど、窓を撃つ方に向けた」の流れをする手もありましたが、テンポ・容量との兼ね合いと「血まで吐いてて1ヶ月半後に職務復帰やばいよね」ということで。血を吐くシーンは無しに。

雨がよく降る時期ですね。

(作中、言及は無いですが最終決戦あたりは秋頃の想定です)
(冷たい雨で低体温にもなり「仮死状態に近くなって呼吸が抑えられたことも毒の影響を鈍らせる働きに繋がった」という、説明がややこしいので本編では半分省いた裏設定をここで供養)

ついでに。水に濡れたことで手帳のインクが滲んでしまい、トゥルーエンドの方では「ユア様と生きたい」の遺書が読めなくなりました。もう儚い願いにすがる必要もありませんし、ね!

……という感じで、生きてて良かったね!!

数々の死亡・死別・逃避の可能性を越えて、ようやくトゥルーエンドの未来が見えるところまで物語を書くことができました。応援してくださった皆様、遊んでくださった皆様、本当にありがとうございます!!! この場を借りて御礼申し上げます。

1作目「牧場ガンナー」を終えて続編の構想に入った時、たくさんの悲惨な予想やツラい現実も同時に見えて「本当に幸せになれるんだろうか」とすごく不安でした。そんな中で生きて進み、作者が予定していなかったところから「幸せな話をしませんか?」と口にしたのはマーシェ自身が掴み取った未来予想です。

作者はそんな想定全然していなかったので驚きましたし、嬉しかったですね。マーシェも自分の発言にびっくりしながら納得していたかもしれません。それまで「未来の話」を避けてきたフシがあったので……(このあたりは恋愛裏話でいつか書ければなぁと思います)

バッドエンドの分岐がたくさん隣り合わせだったからこそ、歩んでこられた道とその先行きが光っているように思う作者でありました。


以上です! お付き合いありがとうございます!

▽ 続編バッドエンド解説集②に続きます(!?)

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