いつまで続くかな。

真面目な話。

先祖代々の土地を守ることは道楽ですか?

ウチは兼業農家です。
正直なところ、農業だけでは食べていけないので兼業するしかありません。
(今は私だけ自宅警備員ですが、家族全員勤めに出ています)
税金や機械コストが結構かかります。
この歳になるまで知りませんでしたが、
農業する分で出た赤字を、他からの稼ぎで補填しているような状態らしいです。
私が会社勤めしていた頃の給料で考えると、

【2年間の給料全額】=【1年間の維持費もろもろ】

…なんていう具合で、とてもじゃないけど私一人では現状を維持することすらできません。
大企業にでも務めていたなら別だったかも知れませんが。
(仮にそんなイイトコロに就職できたとしても、
 そもそも兼業なんてスタイルで大企業の仕事が務まるのかっていう問題もあり…)

農地と農耕機械を所持している、それ自体が金食い虫。
放っておけば荒れて原野に戻ってしまう。
働きながら農業を続けても、生活が楽になるどころか働いて得たお金が減る一方。

…そんな兼業農家が、この国にはゴマンといます。
将来性が無いから専業にもなれない。
みんな苦しくなって土地を手放していく…けど、
ご先祖様が大切に守ってきた土地を、自分の代で失くしてしまうのはあまりにも申し訳がたたないから、
もうやめよう…と思いながらも思い切れない。
手放した先で、別の誰かが大切に農業をやってくれる保障もない。

大地主って訳じゃありません。
ご先祖様から受け継いできた少しばかりの田んぼと畑。
それを持ち続けるのって…端から見ると道楽なんでしょうか。
「いつか土地買って日曜農家するんだ」と言っている人から見れば、
十分過ぎる程の土地を最初から持っている状態ですもんね。
ただの道楽。維持できないなら手放せよ…って思う方も多いでしょう。
実際、その通りなんだと思います。そんなつもり毛頭なくても。

ご先祖様が大切にしてきたものを、
そのままの形で次の世代に遺したい。
それって、そんなに難しいことなんでしょうか。

それが時代だから仕方ないって。
割り切るのは簡単ですけどね。

そうやって少しずつ農地を捨てていって、
自給自足できなくなっていく日本そのものが、何よりも怖い。

あー…なんか色々と書いちゃいましたけど…。
早い話が、
自分では維持できる気がしなくて自信喪失(ついでに茫然自失)してまして。
努力しろよ、と言われればおっしゃる通りなのです…。

ごたごた言う前に再就職しろよってね。

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